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オランダへようこそ詩の原文 ダウン症の子供を持つ母親の詩 コウノドリ最終回

子育て
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12月22日コウノドリ2の最終回で出生前診断で赤ちゃんがダウン症とわかった夫婦が読んだ詩がとっても感動的でした。
紹介されたオランダへようこそ!の詩の全文、英語の原文を紹介します。

オランダへようこそとは

ダウン症児のお母さん、エミリー・パール・キングスレーさんが1987年に書かれた文章です。
エミリーさんはセサミストリートの作家でもある有名な女性です。
ダウン症のある息子さんが生まれてから障害のある人々のことを知らせる活動をしていたようです。
そんな中で生まれた「オランダへようこそ」は心の慰めやヒントとして語り継がれている
ダウン症をはじめ障害を持つ子供のお母さんの間では有名な詩となりました。



「オランダへようこそ」

私はよく障害を持つ子供を育てるって、どんな感じか聞かれることがあります。
障害児を育てるというユニークな体験をしたことがない人が理解できるように、どんな感じか想像できるようにこんな話をします。

赤ちゃんの誕生を待つことは、すてきな旅行の計画をすることに似ています。
そう、旅行先はイタリア。ガイドブックをどっさり買い込み、現地での素敵な計画を立てます。
ローマのコロッセオ。ミケランジェロのダビデ像。ベニスのゴンドラ。
簡単なイタリア語を覚えるかも知れません。それはどれも、ワクワクすることです。

そして、期待を胸にいっぱいに、数ヶ月の後、待ちに待ったその日がやってきます。
カバンに荷物を詰め込み、さあ出発です。
数時間後、飛行機が着陸します。スチュワーデスがやって来て、告げるのです。
「オランダへようこそ」と。

「オランダですって?」とあなたは驚き聞き返します。
「オランダってどういうこと?私はイタリアへ行くはずだったのよ!これまでずっと私はイタリアを夢見てきたのに!」
しかし、飛行計画が変更になったのです。
オランダへ着陸したのです。
あなたはそこに滞在しなければならないのです。

ここで考えて欲しいのは、あなたたが連れてこられた場所は、疫病や、飢饉や、病気が蔓延する、恐ろしく、ひどく、ゾッとするような所でははないと言うことです。

ただ、そこは、ちょっと違う場所なのです。

だから、あなたは新しいガイドブックを買いに外に出て行かなくちゃいけません。
それから、新しい言葉も覚えなくちゃいけません。
そうすれば、あなたにはこれまで出逢ったことのない人々との出逢うことでしょう。

ちょっと違う場所へ来ただけなのです。
イタリアに比べて、時はゆっくりと過ぎていき、イタリアのような華やかさはありません。
でもしばらくここにいて、深く息を吸いこんで、周りをみわたすと…オランダには風車があることに気がつきます。
チューリップにも気が付きます。
そして、オランダにはレンブラントの絵もあることに気が付くでしょう。

でも、あなたの知人たちは、イタリアに行ったり来たりでせわしなくしていて、皆イタリアでどんなに素敵な時を過ごしてきたかを自慢するのです。
そして、あなたはこの先もずっと「そうなの、イタリアは私も行くはずだった場所なの。私が計画していたのはイタリア行きだったの。」と、言い続けるでしょう。

イタリアへ行けなかった痛みは決して消えることのないものでしょう。
なぜなら、失った夢はあまりにも大きすぎるからです。

しかし、イタリアに行けなかったことをこの先もずっと嘆いていたら、オランダのすばらしさや、美しさを心から楽しむことは決してできないでしょう。



Welcome To Holland
by Emily Perl Kingsley

I am often asked to describe the experience of raising a child with a disability — to try to help people who have not shared that unique experience to understand it, to imagine how it would feel. It’s like this.

When you’re going to have a baby, it’s like planning a fabulous vacation trip — to Italy. You buy a bunch of guidebooks and make your wonderful plans. The Coliseum, Michelangelo’s David, the gondolas in Venice. You may learn some handy phrases in Italian. It’s all very exciting.

After months of eager anticipation, the day finally arrives. You pack your bags and off you go. Several hours later, the plane lands. The stewardess comes in and says, “Welcome to Holland”.

“Holland?” you say. “What do you mean, Holland? I signed up for Italy! I’m supposed to be in Italy. All my life I’ve dreamed of going to Italy.”

But there’s been a change in the flight plan. They’ve landed in Holland and there you must stay. The important thing is that they haven’t taken you to a horrible, disgusting, filthy place, full of pestilence, famine and disease. It’s just a different place.

So you must go out and buy new guidebooks. And you must learn a whole new language. And you will meet a whole new group of people you would never have met. It’s just a different place. It’s slower paced than Italy, less flashy than Italy. But after you’ve been there for a while and you catch your breath, you look around, and you begin to notice that Holland has windmills, Holland has tulips, Holland even has Rembrandts.

But everyone you know is busy coming and going from Italy, and they’re all bragging about what a wonderful time they had there. And for the rest of your life, you will say, “Yes, that’s where I was supposed to go. That’s what I planned.”

The pain of that will never, ever go away, because the loss of that dream is a very significant loss. But if you spend your life mourning that fact that you didn’t get to Italy, you may never be free to enjoy the very special, the very lovely things about Holland.




まとめ

深い内容の詩ですね。
ダウン症の子供を持つお母さんが作った詩なので
ダウン症の子供を持つお母さんは共感できるのでしょうね。
直訳だとニュアンスがちょっとなところもありますが、
感じ方は人それぞれです。

先日も
「あたしおかあさんだから」
というおかあさんの声をたくさん集めて
のぶみさん作詞、だいすけおにいさんが歌う
歌があるのですが、ツイッターで炎上して話題になりました。

あたしおかあさんだから歌詞全文!だいすけおにいさんが歌う動画ありまずは聞いてみて!

同じ母親という立場だけでもこれだけ違いがある、
あたしおかあさんだからの歌詞に賛否両論があるように
オランダへようこそ
もお母さんによって感じ方が違うと思う。

お母さん一人一人が違うように
子供も一人一人違う。
お母さん、子供といっても千差万別、
同じ人は2人といない。

いろんな解釈や感じ方があってもおもしろいなと思います。

それぞれにお母さんが元気がでる歌がいいですね!
またそんな歌があったらご紹介させていただきます♪



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