12月18日午前9時20分ごろ、
大阪市東淀川区上新庄の阪急京都線上新庄駅で、
上りの回送電車(8両編成)に女性がはねられた。
女性は病院に搬送されたが頭などを強く打ち、まもなく死亡した。
大阪府警東淀川署によると、女性は高齢の視覚障害者とみられ、
杖を持ってホーム上を歩いていたという。
この事故で、阪急京都線や千里線、接続する大阪市営地下鉄堺筋線が全線で一時運転を見合わせた。
大阪市交通局によると、堺筋線では上下14本が最大24分遅れ、約8300人に影響が出た。
なぜ転落してしまったのか
被害者の女性は高齢で視覚障害者だったよう。
阪急電鉄によると、同駅のホームは対面式で、
ホームドアは設置されておらず、点字ブロックがあるという。
東淀川署によると、ホーム上をつえをついて歩いていた女性が
線路の方に寄って行き、転落する様子が防犯カメラに映っていた。
また、転落した女性が待避スペースに入り込んだ後、
つえで所持品をたぐり寄せる様子を向かい側のホームにいた女性が目撃していた。
転落した女性は、回送列車の直前の列車で同駅に着いたとみられる。
落ちてしまった後に駅にいた他の乗客などはどうしていたのか、、
朝の時間帯、ガラガラのホームではないはず。
助けにいく人や、とりあえずじっとしていてなど指示ができていれば
死亡事故につながらなかったかもしれない。
落ちてすぐ回送電車がきてしまったのかもしれないが。。
事故発生現場
大阪市東淀川区上新庄の阪急京都線上新庄駅
視覚障害者の事故が絶えない、、
視覚障害者が駅のホームから転落する事故は各地で相次いでいる。
国土交通省や鉄道各社はホームドアの設置など対策を急ぐが、
未設置の駅で被害が繰り返されている。
大阪では高石市のJR阪和線富木駅で10月、視覚障害者の男性(59)が線路に転落し、
快速電車にはねられ死亡する事故が起きたばかり。
駅の防犯カメラには男性が白杖を使いながら歩く姿が写っており、ホームドアは設置されていなかった。
1月には埼玉県蕨市のJR蕨駅でも盲導犬を連れた男性(63)がホームから転落し、列車と接触し死亡した。
視覚障害者の転落死亡事故は昨年8月と同10月にも東京と大阪で相次ぎ、国は対策を検討。
鉄道各社と昨年12月、ホームドアがない駅では原則として、駅員が視覚障害者を介助することを取り決めた。