単独事故で溝にはまり、火や煙が出ている乗用車から女性を救出した福山大学1年の瀧本駿里(しゅんり)さん(19)と辻谷将真さん(19)に18日、広島県警福山西署から感謝状が贈られた。
3人ともけがはなく、瀧本さんらは「助けようという一心だった」と振り返った。
事故は、広島県福山市瀬戸町の県道で11月8日午前0時45分ごろに発生した。
近くに住む琴講師の女性(79)が乗用車を運転中に操作を誤り、左前後輪を脱輪。
自力で脱出できると思ってアクセルを踏み続けた結果、左前輪付近から出火したとみられるという。
通りかかった瀧本さんらが女性に声をかけた時には、車内に煙が充満していた。
2人がかりで女性を引きずり出すと、直後に車から爆発音がして全焼した。
福山西署の佐々木卓署長は「とっさの判断がすばらしかった」と称賛。瀧本さんは「いいことしたなと思います」。
辻谷さんは「今になって人助けをしたという実感が湧いてきました」と語った。
事故が起きた現場は?
広島県福山市瀬戸町の県道とされている事故現場はここら辺と推測される。